とりあえず、ドラマ「凪のお暇」はサイコパス一生を楽しむものである

凪のお暇、見た。

正直、原作で得られたものと同じ感動を得ることは難しそうだなぁという印象。


とりあえず現状、登場人物に感情移入が全くできない。セリフで説明する場面と凪のモノローグの使い分けが非常に雑。パフェやコーヒーカップを使ったり、土足の跡をつけるみたいな取って付けたような演出をしてたけど、説明的すぎるってのともなんか違う、説明の仕方が下手なやなぁって印象。もっと凪の主観を凪にモノローグで喋らせても良かったんじゃないかな。

おばあちゃんなど脇役の味わい方も難しかった。凪が台詞で「落ち着いた」って言うまで、サイコパスババアに見えたもんな。隣の少女も同様。

黒木華の凪も行動原理がわからん。てか自転車最初からある設定なのね、原作では扇風機と同じくらい大事なアイテムやったけど。


しかしながら、見る前は懸念に思っていた高橋一生のキャスティングやけど、彼の演技は圧巻であった。原作再現とは違う方向やけど、サイコパス感は最高。

我々に感情を読ませず、人を殺したことあるんじゃないかと思わせるようなあの頭イかれてる感は振り切れててマジで面白い。今後、あのキャラがどう変化するのかは見ものやね。


総じて言うと、原作と同じ感動を得ることは難しかった。しかし、皮肉じゃなくて高橋一生は最高。来週の高橋一生はマジで楽しみ。

僕はいつも原作原理主義な者になってしまう傾向があるので、文句言いがちやけど、まだまだこれからのドラマなので、今後も行く末を見守ります。高橋一生、最高。

凪のお暇がドラマになる

僕が愛してやまない漫画「凪のお暇」がドラマ化されるそうな。映像化されることに期待半分、不安半分。

思えば、自分の好きやった漫画とか小説がドラマ化、映画化されて「良かった!!」ってケースはあんまりないなえてして、漫画や小説が映画かとかドラマ化されたときって、原作ファンの賛否両論を呼びがちになるものやけど。


好きな漫画だと寄生獣花田少年史の映画版を見たけど全然ハマらなかったし、小説だと陰日向に咲くの映画は改変された内容に腹立って途中で見るのをやめたくらいだった。

その作品、固有の魅力みたいなものがしっかり抽出されてるといいんやけど、それができてない、もしくは自分の解釈と映画の解釈にズレがあると腑に落ちない感じするよね。っていうか、原作ファンは映像化作品を「許せる」「許せない」みたいな視点で見るから、そもそもハードル高い気がする。


凪のお暇はどうなるんやろね。キャスト見た感じは多少の地雷臭を感じるけど。ってか黒木華って俺とほとんど歳変わらんのや、もっと上やと思ってたわ。僕的には凪の役は筧美和子池田エライザがよかったなぁ〜、巨乳やし美人に見えるときと見えないときの塩梅がよい。

高橋一生はちょっと年食い過ぎかな、軽薄でモラハラ気味のアラフォーは見てて辛くなりそう。


凪のお暇は、凪が生活の中で「物事の見方」を変えることで「気付き」を得て成長していく過程だったり、登場人物たちが新しい自分を見つけていく姿が非常に感動的だと思う。

まじで「異なる魅力を持つ二人の男の間で、揺れ動く女心を描く」みたいな陳腐なテーマのドラマにならないことを切に祈る。やっぱ俺、心の中ではドラマ化には否定的なんかな。笑

とにもかくにも、来週の放送が楽しみ。

CD買わへん

うちの父親はレコード屋を経営していた。


僕が幼い頃の話。物心ついた頃には廃業してしまっていたので、経営してた頃のことはまったく知らない。80年代後半から90年代のはじめくらいのことだったそうな。


母曰く、父のこだわりが強く反映された店だったらしく、大衆的なJ-POPは店頭に置かず、父親の好きなジャズのレコードばかり置いていたらしい。客が店頭に置いてないレコードを求めてきたときは、最寄りのタワーレコードまで走って買いに行っていたそうな。そして、僕が生まれて間も無く潰れたという。笑


最近はCDってどうなんやろ?

去年、コンポが壊れてから僕もCDを買わなくなった。iTunesなんかで一曲一曲を落とすようになったから、ほんとにアルバムで音楽を聴いたりすることは少なくなった。今の時代、名盤と呼ばれるアルバムは出にくくなってきてるのかもしれない。

そもそも、CDという媒介自体の立場も変わってきているのだろうな。CDを買わずとも、なんなら iTunesで落とさなくとも、YouTubeなんかで曲聴けちゃうしな。じゃあCDってどうなるんやろ、レコード盤みたいにコレクターズアイテム的な側面と、握手券の付属品みたいな側面が残るのかしら。


一方で、その音楽の「時代」の要素はフラットになるかもしれない。TikTokなんかでラッツ&スターの歌が使われたりするように、現代にも通じるキャッチーさがある音楽は今の聴き手のもとに、届きやすくなってるのかも。僕だって、歌番組で聴いた昔の歌が良かったからCD買いに行ったこともあるし、今はYouTubeでもっと手軽に聴けてしまうから、昔の音楽へのハードルはさらに下がってきているのかもね。果たして懐メロブームがやってくるのか笑


父が亡くなって8年くらい経った。父が好きだったマイルスデイビスなんかは、今の日本の聴き手に届くのでしょうかね。お父さん、あなたならどう思われるでしょうか。






今週のお題「おとうさん」

あいみょんというJ-POPごった煮

あいみょんってすごく角のない名前。

豆腐にぶつけても大丈夫そう。


真夜中にあいみょんを聴く。あいみょんって10代に受けてるの?そうだとしたら、なんかおじさんは嬉しいね。

あいみょんの歌って平成のJ-POPを煮詰めた鍋って感じ。っていうか、J-POPって概念が平成に生まれたのか、それならばあいみょんはJ-POP鍋。鍋の中に、30歳目前の僕が懐かしく感じる具材がたくさん入ってる。

「愛を伝えたいだとか」は「丸の内サディスティック」とコード進行が同じなの?詳しいことはわからないけど、なんかそう言われたらそんな感じがするような気がする。あと宇多田とかMISIAみたいな和製R&Bっぽいグルーヴ感もあるよね。

あいみょんへの注目がピークになった中で出したシングルが「マリーゴールド」ってのも商売上手感あるよね。マリーゴールドはいい意味でJ-POPの定石を踏襲した「売れにいった感」ある。エレカシ宮本に歌ってみて欲しいメロディ。


あいみょんは僕たちが聴いてきたのと同じような歌を聴いてきたんやろね。先に挙げたものもあるけど、スピッツとかGLAYとかミスチルとか奥田民生とかオザケンとかaikoとか、、、挙げだしたらキリがないかな。そうした人たちの影響受けてるんやろけど、でも、不思議とあいみょんってオリジナリティ感じるよね。ああでもマリーゴールドはいい曲なんやけど、マリーゴールドの再生産を続けるのはよくない。今後、あいみょんは引き出しの数とクリエィティブ力が問われることになるのかな。


三十路前の私としてはあいみょんにはJ-POPをごった煮にしたどこか懐かしい歌をうたいつづけてほしい。令和の時代になっても、平成の音楽が忘れられないように。そんな期待込めながら、ピンセットで鼻毛を抜いて涙を流すそんな夜。

ブログの目的

社会人となって5年が経ったが、「自分の考えていることを文章に書く」ということからどんどん遠ざかってきたような気がする。
仕事の書類はたしかに文章で構成されているけれどそういうことではなく、280文字に伝えたいことを込めることもなんだかちがう。
とりあえず方針は見えないけど、考えながら日々を生きれていない自分への自戒と心境の備忘も兼ねて、ブログ開設。