とりあえず、ドラマ「凪のお暇」はサイコパス一生を楽しむものである

凪のお暇、見た。

正直、原作で得られたものと同じ感動を得ることは難しそうだなぁという印象。


とりあえず現状、登場人物に感情移入が全くできない。セリフで説明する場面と凪のモノローグの使い分けが非常に雑。パフェやコーヒーカップを使ったり、土足の跡をつけるみたいな取って付けたような演出をしてたけど、説明的すぎるってのともなんか違う、説明の仕方が下手なやなぁって印象。もっと凪の主観を凪にモノローグで喋らせても良かったんじゃないかな。

おばあちゃんなど脇役の味わい方も難しかった。凪が台詞で「落ち着いた」って言うまで、サイコパスババアに見えたもんな。隣の少女も同様。

黒木華の凪も行動原理がわからん。てか自転車最初からある設定なのね、原作では扇風機と同じくらい大事なアイテムやったけど。


しかしながら、見る前は懸念に思っていた高橋一生のキャスティングやけど、彼の演技は圧巻であった。原作再現とは違う方向やけど、サイコパス感は最高。

我々に感情を読ませず、人を殺したことあるんじゃないかと思わせるようなあの頭イかれてる感は振り切れててマジで面白い。今後、あのキャラがどう変化するのかは見ものやね。


総じて言うと、原作と同じ感動を得ることは難しかった。しかし、皮肉じゃなくて高橋一生は最高。来週の高橋一生はマジで楽しみ。

僕はいつも原作原理主義な者になってしまう傾向があるので、文句言いがちやけど、まだまだこれからのドラマなので、今後も行く末を見守ります。高橋一生、最高。